第Ⅰ部 もっと、農水省を知ろう!~前半~

第Ⅰ部前半は、講演+省内見学+ランチです

◆まずは講演、

テーマは「農水省が求める人材とは」ということで、2人の先生にお話をいただきました。農水省を目指す人には気になる話題を、スタッフのレポートと一緒に振り返ってみましょう!

 【姫田動物衛生課長のお話】                                                   

☆農水省にはいったらどんなことが出来る?
・幅広い活躍の場がある!食品安全畜産振興・国際関係などなど・・・他にもいろいろある!
・自分たちがやってきたことが、実現できる
・留学制度もある。

☆どんな職場?
・この前まではIDがなく自由に出入りできたり…すごく開かれた役所。
・上司との距離が近く、話しやすい。
 
☆どんな人材が必要か
・話ができる人採用試験のとき、ペーパーテストでは定員の3倍とるが、面接で切ります。話ができる人、人とコミュニケーションをとれる人が採用されやすいらしいです。
・英語をはじめとする、語学知識がある人…TOEICで700後半くらいが目安。国際関係をやりたい人は必須です。
 
☆今やっておくべきこと
・大学での勉強をしっかりすること…大学で学んだことを基礎として、活動するので…。
・獣医以外の分野についてもいろいろなことを知る!例えば、動物検疫の関係をやるにしても、諸外国の政治を知っていないといけない場合がある。
 
 
【辻山消費・安全政策課食品安全危機管理官のお話】
 
 
 
女性の先生。女性にも十分チャンスがある職場だとおっしゃっていました。
経歴…家畜改良センター→動物検疫所→国際部
       →牛乳乳製品課→野菜課→動物衛生課→消費・安全政策課
*牛乳乳製品課では、オーストラリアなど諸外国との国際会議にも出席。
*野菜課では、野菜の安全管理をしていたそうです。このころ、微生物の知識を
持っているのは、獣医くらいとのことで呼ばれたそうです。 
 
☆今の業務(消費・安全政策)について
この消費・安全政策課は食品安全に取り組むことを目的に、5年くらい前に設立された新しい部署です。どんな取り組みをしているのか、3つのポイントに分けて説明してくださいました。
 
 
①食品安全の危機管理について
・偽装問題の処理といったたぐいの問題ではない。
 業務内容
 1.事件などが起きた時に、拡大を防ぐ
 2.消費者のパニックを防ぐ
 →餃子事件のときは、実際に全国にある出先機関が店舗を巡回して食品の回収を呼びかけた。
 
②微生物のリスク管理について
・食中毒の対策など。
・食中毒について
*たいしたことはないと思われがちだが、実際はとても重要!
*日本では1年で3万人がかかっている。→実際はその100倍といわれている。
 なぜこんな数字に差があるのか?⇒食中毒に対する関心の低さが問題。ちょっとおなかこわしたくらいでは病院で検査も何もしない。
*欧米では対策がとても進んでいる。
  欧米…農場で現場の段階から対策を進めている。
   日…取り組んできているが、現場の状況(微生物の汚染度)がわからないため、目標を設定できない。その現状を知るための調査を開始したところ。生産者・消費者ともに現実的な対策が必要。
*統計や疫学の知識が必要。
・「リスク」について
*リスクが“0”ということはありえない。
        →それらを含め科学的思考ができる力が「科学リテラシー」
*たとえばダイオキシン問題では野菜のリスクは少ないのに、その調査にお金をかけてしまう
→科学リテラシーが低い消費者、マスコミの強い影響で対策を取ってきた。
*科学リテラシーが十分でない人たちにも。リスクが高いものから優先的に対策を取る必要性を説明できる高いコミュニケーション能力が必要。
 
③研修について
今、まさに取り組み始めている試みです。
目的は、科学的知識を身につけた人材、特にリスク分析についての知識を持つ人をを育てることだそうです。
科学…たとえば、化学・薬学など・・・。
 
 
 
☆求める人材とは
   ・英語が堪能な人
        国際会議や、電話での対応など、必要になってくる部署もあります。
   ・ある程度一般常識を兼ね備えた人
敬語の使い方がしっかりしているなど。
   ・しっかり勉強した人
        疫学、統計など、授業でやった知識を使うことも多々あります。
   ・科学リテラシーを持った人
   ・対面能力を持った人
        対面能力を身に着け、業務に生かす。

 

 

◆さあ、省内見学へ出発です!

省内は伝統を感じる荘厳な造りで、綺麗な建物でした

70人を四グループに分け、それぞれ2名の先生に引率していただき、農水省内を見学しました。平日のイベントであるため、職員の方々は業務中でありましたが、それぞれの部署で担当の先生が丁寧に業務を説明してくださり、いろいろな仕事内容を聞くことができました。
※省内の写真撮影は遠慮しました。

見学コースは…
・省内食堂…省内にいくつかあります。ソバから丼もの、寿司などの高級品もそろってるヨ!
・コンビニ…ロー〇ンでした。から〇げクンももちろん売ってます。
・本屋…難しそうな本が多かったです。漫画はありませんでした(笑)
・床屋…空いているかどうかの掲示板が、店の前以外の場所にもありました。
・診療所…近くに大病院はありますが、まずは省内の診療所で診てもらえます!

・報道室…どこの省庁もあるみたいですが、建物の中に記者クラブがあり、常に報道関係者が待機しています。部屋の中以外(廊下など)は、公の空間とは見なされないため、記者さんたちの取材範囲は広いものです。記者会見は報道室で行われます。
・大臣室前…大臣室の中へは、SPと二重の扉によって阻まれてしまいました。
・政治エリア…省内には、突然、床や壁が新品のように綺麗なエリアがありました。同じ省内に、職員が働くエリアと、大臣や政務官が働く政治エリアが分かれていました。会議室なども、威厳のある造りでした。
・秘書課…人事部があったり、総務のような仕事をしているそうです。
・畜産振興課…家畜改良、繁殖技術、自給飼料生産、配合飼料などの指導など
・動物衛生課…家畜衛生、家畜伝染病、動物検疫など
・畜水産安全管理課…獣医事、薬事、飼料など
・その他もろもろ

見学が終われば、省内の食堂で昼食を食べました。もちろん、引率の先生と一緒です!!

そして、後半戦へと続きます!

 

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